熱はそこまでじゃない。
でも、身体が重い。頭がぼんやりする。咳で体力が削れていく。
本当は、横になりたい。
「今日は無理だよ」って言いたい。
なのに――
「ねえママ、遊ぼ」
「いつも通りして」
「そんなことない!」(具合悪いって言っただけなのに)
体調がしんどいのもつらい。
でも、いちばんしんどいのはそこじゃなくて。
“しんどいって言っても、普通を求められること”
“伝わらないまま、いつもの役割に戻されること”
これで心が先に折れそうになる日、ありませんか。
子どもが“冷たい”わけじゃない。よく起きる理由
結論から言うと、7歳でもこれは普通に起きます。
優しさが無いというより、子どもの中でいくつかが重なっています。
1. 見えない不調が、想像しにくい
ケガみたいに「見える痛み」は分かりやすい。
でも、だるさ・頭痛・疲れは、子どもには掴みづらいことがあります。
だから「そんなことない!」と反射的に返してしまう。
否定というより、理解の仕方がまだ育ち途中。
2. 「ママがいつも通り」が安心材料になっている
子どもにとってママは生活の土台です。
その土台が揺れると、不安になります。
不安になると子どもは、
“元に戻そう”として「いつも通り」を求めがちです。
3. 家の中は、甘えが出やすい場所
外で頑張っている子ほど、家で崩れます。
母親は「甘えてもいい相手」だから、要求が強くなることもあります。
対応策は「説明」より、型(ルール)でママを守る
体調が悪い日に、丁寧に言い聞かせるのは難しい。
だからこそ必要なのは、短い言葉と、同じ型です。
① 最初に“安全宣言”だけして、不安を鎮める
子どもがいちばん怖いのは「ママが壊れる」こと。
まずは安心の一言を置きます。
使えるフレーズ
- 「大丈夫。休めば戻るよ」
- 「元気になるために、今日は休む日」
- 「いつも通りの日じゃないだけ」
長い説明はいりません。
安心を先に渡すだけで、荒れ方が変わります。
② 「今日は無理」だけで終わらせず、“できること”を2択で渡す
子どもは空白が苦手です。
“いつも通りが崩れた穴”を、2択で埋めます。
例:遊び
- 「遊べない。代わりに①絵本 ②となりで動画、どっち?」
例:ごはん
- 「今日は簡単ごはん。①パン ②冷凍うどん、どっち?」
例:スキンシップ
- 「抱っこはできない。①座ってぎゅー ②手をつなぐ、どっち?」
“拒否”ではなく“別ルート提示”。
これが、体調不良の日の揉めを減らしてくれます。
③ 「そんなことない!」の否定は、議論せず“ルールに戻す”
ここで説得すると、ママの体力が削れます。
淡々と、型に戻します。
返しテンプレ
- 「あるよ。だから今日は回復デー」
- 「見た目は普通でも、中がしんどい」
- 「話し合いはしない。今日はAとBだけ。どっち?」
勝ち負けにしない。
“今日の運用”に戻す。これが最短です。
④ 子どもには「共感」より“役割”を渡す
不安が強い子ほど、「気持ちをわかって」は難しいことがあります。
代わりに、できること=役割が効きます。
任務(1つでOK)
- お水係
- ティッシュ係
- タイマー係(静かタイム10分)
- リモコン係(動画スタート係)
やってくれたら、すぐ実況します。
- 「助かった。回復が進んだ」
- 「今の静かタイム、ほんとに救われた」
“優しい子だね”より、
“その行動が助けになった”が刺さります。
体調不良の日のための「回復デー」ミニルール(コピペOK)
体調が悪い日に毎回考えるのは大変なので、これを家庭の合図にします。
回復デーのルール
- ママは横になる時間がある
- ごはんは簡易でOK(冷凍・レトルトOK)
- お願いは「緊急/あとで/自分で」に分ける
- 子どもは任務を1つだけ担当する
さらにわかりやすくするなら、合図もおすすめです。
回復デーの合図
- ママがこのクッション(ブランケット)を持っていたら回復中
(子どもは“状態”を目で理解しやすいです)
おわりに:いちばん守りたいのは、ママの回復
子どもに思いやりを育てたい気持ち、わかります。
でも体調不良の日は、教育の日じゃなくて回復の日。
子どもの優しさは、元気な日にいくらでも育てられます。
でもママの体力は、削れた分だけ戻すのが大変です。
だから今日だけは、これでいい。
- 短く宣言
- 2択を渡す
- ルールに戻す
- 役割を1つ渡す
「いちばんしんどいのは“そこ”」
そう感じたあなたが、今日少しでもラクになりますように。




